響子さんの書斎 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-11-15

[]めぃさん、はじめまして めぃさん、はじめまして - 響子さんの書斎 を含むブックマーク

 ご挨拶が遅れましたが(^_^;、めぃさん、はじめまして。どうぞよろしくお願いします。

 学生時代は長野まゆみにはまっていた頃がありました。もう十年以上前ですけど……。あのノスタルジックな空間が心地よかったんですよね。

[]幻想的作品のための10のお題 00:06 幻想的作品のための10のお題 - 響子さんの書斎 を含むブックマーク

  • 死者は還る
    • 『永遠の誓い』(完結)で、死者が帰ってくる話を書いてます。書き直して連載中の『永遠の恋人』はまだそこまで話が進んでいないので、旧作の方を紹介(^_^;。

『水の秘蹟』,『未だ来ぬ過去』

 この二つのお題のお話はイメージだけは浮かびました。一つのお話にこの二つのキーワードが入っています。書けるかどうかはわかりませんが……(^_^;。原稿用紙20枚ぐらいにおさまる話だと思うんだけど、私のペースだと書き上げるのにたぶん二ヶ月はかかるし、そのあいだ連載中の話が書けなくなるから……。しくしく。 

 ランスロットと湖の貴婦人の伝承をモデルにした水底に眠る乙女と王との中世ロマンス。美しくて怖ろしい、哀しいバラッドのようなのが書きたいんですよねぇ。

  • あらすじ 

 戦争に敗れて城からに逃れてきた幼い王子は、湖の乙女に助けられ、異界で過ごすこととなった。王子は乙女に亡くなった母を重ねて慕っていたが、成長するにつれて、とこしえの乙女である美しいひとを男として激しく強く愛するようになる。そしてふたたび、王国を取り戻すために水の異界から剣に支配された現世に戻る時、王子は自分と一緒に来てほしいと乙女に告白する。


 わたしの血は赤くない。

 わたしの血は熱くない。

 水底で眠る体には、冷たい水が流れてる。


 と、乙女は哀しく歌うのだった。

 王子は拒絶され、絶望のなかで、水底から剣を抜き取り、異界を去る。そして彼は炎と剣の血ぬられた歌で王国を取り戻した。だが王となった彼の心は満たされず飢えるばかり。次々と隣国を征服し、大陸の覇者となっても、ますます心は飢えて渇くばかり。

 剣で支配した男は剣によって滅びる。

 王は、現世での生を終えた恋人を迎えにきた乙女の腕に抱かれて湖に沈んでいくのだった。ようやく愛と安らぎを手に入れて、二人は暗い水底で――。いや、常若の国で幸せに暮らしているのだ。

 

 というのがだいたいの筋書き。終わり方がまんまアーサー王なんだけど。それをロマンティックに仕立ててみた(^_^;)。これに湖の乙女の「未だ来ぬ過去」のパートが絡んできて、美しくも怖ろしい恋の物語になる予定です。いつか書きたいなぁ(遠い目)。


「未だ来ぬ過去」の一部分。


 湖に生贄として捧げられた乙女は夢をみる。遙か時の彼方の恋人の夢をみる。それは過去のことなのか、未来のことなのか。彼女の時は乙女のまま止まってしまった。

 剣を抱いて水底で眠る乙女は湖の貴婦人。異界の女王。永遠の愛を誓う、短い命の炎を燃やす人間の騎士を愛します。

 これは死者の夢が紡ぐ美しい幻なのでしょうか。ああ、虚ろな眼窩に魚が泳ぎ白い骨に藻が絡む。水底で恋人を待っています。

 

 乙女のパートはこんな感じなんですが。それにしても、怖いな……。私、暗くて哀しい、残酷で美しいバラッドが好きなんだよね。最近は、ケルト系のバラッドばっかり聞いているし。ロマンティックって突き詰めると死の匂いがしませんか。トリスタンとイズーみたいに。


 >有沢さん

 読みたいと言ってくださってありがとう。調子にのって、また書き足してしまったです。

 湖の貴婦人は、ニミュエと同一人物ですね。湖の貴婦人は複数の顔を持っているんで、そのうちの一人というべきなのか。異界の女は、いくつもの顔をもってますから。ややこしいです(^_^;)。

 アーサー王の剣エクスカリバーは、湖の貴婦人から授けられ、アーサーの死によって、湖に戻ります。

 一通り、アーサー王の物語群を読むなら、アーサー王ロマンス (ちくま文庫)がいいんじゃないでしょうか。

 この、剣がなぜ湖の貴婦人から与えられるのかという謎は、ケルト文化事典のケルト神話概説-剣と、大地と水のシンボリズムで考察されていて、とても興味深かったです。本当はこのことについて語りたかったのですが、時間切れです(^_^;)。またの機会に。